＜病態＞
肩の表面は三角筋(さんかくきん)という大きな筋肉で覆われています。その下の層には、腱板(けんばん)という肩関節を安定させている組織があります。
棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、肩(けん)甲下筋(こうかきん)、小円筋(しょうえんきん)の４つの筋肉の腱が集まって板状になった部分が腱板です。
そこの部分を損傷しているのが腱板損傷です。最も痛めやすいのが棘上筋と棘下筋です。

ケガをして損傷する場合と、加齢や使い過ぎで徐々に摩耗して損傷する場合があります。

肩を安定させる組織なので、これを損傷すると肩関節の動きが著しく障害されます。肩を挙げた時にズキッとする痛み、夜間のうずくような痛みが症状としてでます。

＜腱板損傷の症状＞
・肩を捻じると痛む
・腕は上がるが、上げ下げの途中が痛い
・日中はそれほど痛くなくても、夜になるとズキズキ痛む
・肩や腕を上げる際に「ゴリゴリ」といった音を感じる
・肩や腕を上げる時に力が入らない
・進行すると全く腕が上がらなくなる