ぎっくり腰とは？

不自然な姿勢や急な動作などにより生じた腰痛で、腰や骨盤周囲の組織に痛みが発生します。
正式には『急性腰痛症』と呼ばれます。
いつ痛めたのか、いつから痛いのか、が明確なのが特徴とされています。

重い荷物を持ち上げた時にギクっとなるイメージが大きいと思いますが、それ以外にも、床に置いてあるものを取ろうとして前かがみになる、くしゃみをする、階段を上がるなど、ちょっとした動作で発症することも多くあります。

ぎっくり腰には、前触れがない事が多く、発症したとたんに損傷部が強い痛みに襲われ、人によっては、その場で座り込んだまま動けなくなることや、寝返りをうつことさえできないことがあります。
発症からおよそ４８時間が強い痛みの出る期間となっています。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の直接的な原因は、重いものを持ち上げたり、急な動作を行ったりすることだと言われていますが、その背景には次のような状態があると言われています。

◆筋肉の硬さ◆
筋肉は線維の束で出来ており、ゴムのように伸び縮みする性質を持っています。
ところが、疲労の蓄積や冷えなどが原因で筋肉が硬くなると、古くなったゴムのように柔軟性が低下して切れやすくなります。
このような状態のときに負荷のかかる動作などを行うことで、広範囲にわたって筋線維が微少に断裂し「ぎっくり腰」が起こります。

◆体の柔軟性の低下◆
身体が硬くなると、動くときに、衝撃を吸収することが出来なくなるため、腰にかかる負担が増し、ぎっくり腰を発症するリスクが増します。

※ただし、筋肉の硬さや体の柔軟性の低下だけが原因というわけではなく、何度もぎっくり腰を繰り返す場合は、根本原因に骨盤や骨格のゆがみがある事も多く見られます。